一般財団法人環境イノベーション情報機構
丸紅、宮城県岩沼市に開発した東北最大級のメガソーラーが完成、商業運転を開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.05.21 【情報源】企業/2015.05.19 発表
丸紅が宮城県岩沼市に開発した東北地区で最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成した。4月に商業運転を始め、5月19日に完成式を開いた。2011年3月の東日本大震災の津波で被災した農地を活用する発電事業者を同市が公募し、丸紅が選定された。丸紅100%出資の運営会社「いわぬま臨空メガソーラー」が事業を行う。メガソーラーは「いわぬま臨空メガソーラー発電所」で、海岸に近い同市相野釜西地区に設けた。28.3MW(2万8300kW)の出力があり、年間で一般家庭約8000世帯分の年間使用電力量にあたる約2900万kWhの発電電力量を予想している。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、東北電力に2035年3月まで20年間売電する。
同地区の土地は、東日本大震災に伴う津波で被災し、塩害と地盤沈下によって農地としての利用が難しくなった。そのため同市は、2012年6月にメガソーラー発電事業者の公募を実施して提案を募った。その結果丸紅が選ばれ、農地転用の手続きなど必要な許認可を取得するとともに、地権者と土地賃貸借契約を締結して工事を始めた。
丸紅が国内で手掛けるメガソーラーはほかに、大分市の出力82MW(8万2000kW)や、三重県木曽岬町と同県桑名市、愛知県弥富市にまたがる干拓地の同49MW(4万9000kW)などがあり、発電子会社の三峰川電力の分を含めて同200MW(20万kW)に及ぶ。このうち同約30MW(3万kW)は北海道苫小牧市で建設していて、10月の稼働を予定している。【丸紅(株)】