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環境ニュース[国内]

三菱重工、日本郵船向けに次世代LNG運搬船を2隻受注、三菱商事が定期用船契約

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.05.19 【情報源】企業/2015.05.14 発表

 三菱重工業は、日本郵船向けに次世代LNG液化天然ガス)運搬船「サヤリンゴSTaGE」を2隻受注した。米国ルイジアナ州のキャメロンLNGプロジェクトから三菱商事が調達するLNG輸送に投入される。三菱商事は日本郵船と定期用船契約で合意した。サヤリンゴSTaGEは、船体構造の効率化やハイブリッドシステムなどで燃費性能を向上させている。
 三菱重工と造船大手の今治造船(愛媛県今治市)が共同出資するLNG運搬船設計・販売のMI LNGカンパニーを通じて受注した。三菱重工の長崎造船所(長崎市)で造り、2018年の完成・引き渡しを予定している。長さ約293.5m、幅48.94m、深さ27.0mで積載容量は16万5000m3となる。リンゴの形をした球形タンクが4基あり、船体と一体構造のカバーで覆う。
 この船体構造で航行中の風圧の抵抗を軽減するとともに、主機関の「STaGE」で燃費性能を高めている。STaGEはスチームタービン・アンド・ガスエンジンを意味し、高効率の蒸気タービンと、ガスと油の両方を燃料にできるディーゼルエンジン発電設備・電気推進機関を備える。併せてエンジンの排熱を蒸気タービンで利用して効率を改善した。
 キャメロンLNGプロジェクトは天然ガス液化施設を新設し、米国内で産出される天然ガスを精製・液化して年間最大1200万tのLNGを輸出する。2018年ごろに商業生産を始める。三菱商事は同プロジェクトのLNGを東京電力に販売する計画で、100%出資のLNG販売子会社が、この2隻に関して日本郵船と約20年間の定期用船契約を結ぶことで基本合意した。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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