一般財団法人環境イノベーション情報機構
JR東日本、東北を中心に風力発電導入を推進、秋田県の自社用地に発電所を新設
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.04.09 【情報源】企業/2015.04.07 発表
JR東日本は、東北地方を中心に風力発電の導入を推進し、秋田県の羽越本線道川駅(由利本荘市)−下浜駅(秋田市)間にある秋田市の自社の鉄道林用地に風力発電所を新たに建設する。風力発電を展開する事業会社「JR東日本エネルギー開発」を4月に設立し、同県をはじめ東北地方北部で2020年までに出力100MW(10万kW)の稼働を目指す。道川駅−下浜駅間の風力発電所は日本海沿いに設け、出力約2MW(2000kW)の発電設備1基を備える。タワーの高さは約80m、風車の直径は約90mだ。一般家庭約1600世帯分の年間使用電力量にあたる約5800MWh(580万kWh)の年間発電電力量を見込む。秋に着工して2016年秋に営業運転を始める。比較的風況が良く、発電に適した地域という。
新会社のJR東日本エネルギー開発は、風力発電事業の企画・開発・運営などを実施する。風力発電の企画・立案・開発を手掛ける地域エネルギー開発(東京・港区)とともに立ち上げ、資本金は1億5000万円でJR東日本が80%、地域エネルギー開発が20%出資する。地元企業も参加できるような仕組みを作り、地域に根差した事業を行っていく。
風力発電の導入推進は、JR東日本が進める北東北エリアの「再生可能エネルギー基地」化の一環で取り組む。これまでに秋田県潟上市の出力約1.3MW(1300kW)、同市の同約1.8MW(1800kW)、岩手県花巻市の同約0.3MW(300kW)の太陽光発電所が運転を開始した。このほか、青森県八戸市でバイオマス発電、青森市で地熱発電事業を計画している。【東日本旅客鉄道(株)】