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環境ニュース[国内]

住友電工、エネルギー管理システムを使ったネガワット取引のためのDR実証成功

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2015.03.27 【情報源】企業/2015.03.24 発表

 住友電気工業は、自社開発したエネルギー管理システム「sEMSA」を使ったネガワット取引のためのデマンドレスポンス(DR)実証に成功した。DRの発令から15分以内に約束した電力を送出した。ネガワット取引は、電力需要家が節電や自家発電で削減した電力を電力系統の発電とみなし、電力会社が買い取る制度のことを指す。
 経済産業省が支援するネガワット取引に向けた「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として、住友電工の横浜製作所(横浜市栄区)で実証した。容量計5MWh(5000kWh)で国内最大級のレドックスフロー電池(2次電池)3台、出力計4MW(4000kW)のガス発電機6台、出力計100kWの集光型太陽電池15台と、これらを管理するsEMSAを使った。
 実証でsEMSAは、電力需給調整会社(アグリゲータ)のエナノック・ジャパンから発令されたDR信号に10秒以内に応答し、15分以内に約束した1時間640kWの電力を全自動で送出することでDR時間帯に系統からの受電を削減した。エナノックは丸紅と米国DR事業者のエナノックの合弁会社で、経済産業省のDR実証に採択されて実証を進めている。
 sEMSAはDRに瞬時に対応するほか、さまざまな電力設備に対応する柔軟性や拡張性があり、再生可能エネルギーを含む発電設備のエネルギーコストを最小に抑えるなど、最適に運用できる。契約電力などのシミュレーション機能も備える。住友電工は今回の実証成果を基に、sEMSAを国内ネガワット取引の標準ツールに位置付けて広く展開する。【住友電気工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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