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環境ニュース[国内]

花王、鹿島工場が「いきもの共生事業所認証」取得、緑地保全の取り組みが評価

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2015.03.24 【情報源】企業/2015.03.20 発表

 花王の鹿島工場(茨城県神栖市)は、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)の「いきもの共生事業所認証」を取得した。長年にわたって続けている地域の植生を主体にした緑地保全の取り組みなどが評価された。同認証は2014年に始まり、工場向けも導入した。鹿島工場は認証取得第1号の工場だ。
 鹿島工場は1980年に操業開始した。その際に県や地元自治体と結んだ公害防止協定に、工場に植樹する樹木は地域に生息している樹種を主にすること、との取り決めがあった。この地域にはタブノキ、サカキ、モチノキ、ケヤキ、コナラ、コブシなどが植生していたことから植え、高、中、低木層と多様な樹木を組み合わせた。
 当時は50年後を考慮して設計し、計画通りに緑地を維持している。鹿島工場には「社員の森」と呼ぶ森があり、工場に在籍した全従業員がここで仕事をした証しとして好きな木を植えている。工場建設時は緑が全くなかったが、花王グループで最も美しい環境施設にする、との初代工場長の思いから社員の森が生まれたという。
 いきもの共生事業所認証では、鹿島工場の従業員が引き継いできて完成した緑地や、近年始めた周辺生態系との調和、場内の生物モニタリングなどが認められた。同認証は、生物多様性の保全に積極的な企業で組織する一般社団法人企業と生物多様性イニシアチブ(JBIB)が開発したガイドラインに基づき、ABINCが評価する。【花王(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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