一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱日立パワーシステムズ、インド合弁会社が超臨界圧ボイラー・タービン受注
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.03.12 【情報源】企業/2015.03.12 発表
三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)のインド合弁会社、L&T-MHPSボイラーとL&T-MHPSタービン・ジェネレーターは、火力発電所向けに超臨界圧石炭だきボイラーと蒸気タービンを各2基受注した。同発電所は、インド中部のマディヤ・プラデシュ州に新設される。超臨界圧のボイラーやタービンは高効率で発電でき、CO2の排出を抑えられる。両社は、マディヤ・プラデシュ州発電会社が同州カンドワ市近郊に建設するスリィ・シンガジ発電所の1、2号機向けに、それぞれ66万kWの臨界圧石炭だきボイラーと蒸気タービン・発電機を受注した。1号機は2018年4月、2号機は同年8月の運転開始を予定している。機器を製作して供給するとともに、L&T-MHPSボイラーはボイラーの据え付け、試運転も担当する。
MHPSは、中核機器になるボイラー耐圧部やタービンの大型動翼などを製作して両社に供給する。L&T-MHPSボイラー、L&T-MHPSタービン・ジェネレーターとも、MHPSとインド建設・重機最大手のラーセン・アンド・トウブロの合弁会社で、それぞれ火力発電向け超臨界圧ボイラーの製造・販売、蒸気タービン・発電機の製造・販売・アフターサービスを手掛ける。
超臨界圧火力発電は、水の臨界点より高温・高圧にした状態にして効率的に発電する方法を指す。CO2排出量が抑制できることから需要が高まっている。インドは経済発展による電力需要の急増を受け、大規模な電源開発が次々に計画されている。MHPSは超臨界圧技術を生かし、今後も石炭火力発電設備の増加が見込まれる同国をはじめ、世界各地で受注拡大を推進する。【三菱日立パワーシステムズ(株)】