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環境ニュース[国内]

三井物産、風力発電用タワーとフランジ製造に参画、世界最大手メーカーに出資

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.03.11 【情報源】企業/2015.03.06 発表

 三井物産は、風力発電用タワーとフランジ(タワーのつなぎ目の部品)の製造事業に参画する。世界最大手のスペインメーカー、GRIリニューアブル・インダストリーズグループを統括する持ち株会社、ゴンヴァリ・エオリカに出資することで合意し、3月5日に契約を結んだ。第三者割当増資を引き受けるとともに、既存の株主から株式譲渡を受ける。
 154億円を出資して株式の25%を取得する。2015年6月の完了を予定する。ゴンヴァリ・エオリカは2008年の設立で、2014年12月期の売上高は2億9400万ユーロ(約389億円)だった。スペイン、ブラジル、インド、トルコ、中国、南アフリカに計10カ所の製造拠点を持つ。年間でタワー1715基とフランジ10万5000tの製造能力がある。
 再生可能エネルギーによる発電が注目される中、風力発電は技術革新でコスト削減が進んでいる。今後20年で発電容量が約3倍に増加し、世界の発電容量の10%以上を占めると予想される。そのため三井物産は、風力発電設備で不可欠となるタワーとフランジの製造事業への参画を決めた。日本企業はタワー、フランジを手掛けていないという。
 三井物産はGRIとともに、風力発電開発の拡大が見込まれるアジア、米州や、欧州を中心に普及が進む洋上風力発電設備向けの新たな製造拠点の設立を検討する。アジアの拠点から日本に出荷する可能性もある。出資参画を機に発電事業との相乗効果による事業基盤の強化や、調達ネットワークを活用した資材の最適調達などでGRIの企業価値を高める。【三井物産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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