一般財団法人環境イノベーション情報機構
ミサワホーム、住宅オーナーのCO2排出削減プロジェクトが「Jクレジット」取得
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.03.03 【情報源】企業/2015.02.25 発表
ミサワホームが運営する同社の住宅オーナーによるCO2排出削減プロジェクト「ECOになる家の会」は、2013年に始まった国の「Jクレジット」制度の認証を取得した。同会では初めてだ。今回認証された2337tの温室効果ガス削減分を同社が全量買い取り、同会は収益の全額を情報・システム研究機構国立極地研究所に寄付する。ECOになる家の会は、太陽光発電システムを設置したミサワホームの一戸建て、賃貸、リフォームの住宅オーナーで組織する会員組織で、2009年に設立した。家庭の太陽光発電でのCO2排出削減効果を生かす日本初の枠組みで、ミサワホーム内の事務局が各家庭のCO2排出削減量を集計・申請して排出枠にする。2014年3月で4676組の会員がいる。
Jクレジットは、省エネ機器の導入や森林経営でのCO2など温室効果ガスの排出削減量や吸収量を排出枠(クレジット)として国が認証する。中小企業の温室効果ガス排出削減対策が狙いの「国内クレジット制度」と、カーボン・オフセットの仕組みを活用して排出削減・吸収量を認証するオフセット・クレジット(J-VER)制度を発展的に統合した。
ECOになる家の会も国内クレジットからJクレジット制度に移行し、2月18日の認証委員会で2013年度のCO2排出削減分が認証された。2337tは約16万本のスギの木を植林するCO2削減効果にあたる。同会は認証分全量をミサワホームに売却し、環境・社会貢献の一環で国立極地研究所に寄付する。同研究所は南極、北極地域の観測、研究を行っている。【ミサワホーム(株)】