交通政策審議会港湾分科会２部会政策案への意見募集結果を公表

【水･土壌環境 その他(水･土壌環境)】 【掲載日】2002.07.29 【情報源】国土交通省／2002.07.26 発表

　国土交通省港湾局は平成１４年７月２６日、同省の交通政策審議会港湾分科会では、物流・産業部会と環境・安全等部会の２部会で示された政策案について、意見募集期間中に寄せられた意見の内容とこれに対する同省としての考え方をまとめ、公表した。
　この政策案は平成１４年５月開催の第１回物流・産業部会、第１回環境・安全等部会で審議されたもので、今後の港湾整備に必要な政策の方向性や具体的施策を整理したもの。環境については、環境・安全等部会の政策案の中で、（１）港湾を核とした静脈物流システムの構築、（２）港湾空間を活用した廃棄物対策の推進、（３）港湾での自然環境保全、再生、創造、（４）港湾への自然エネルギーの導入−−などの方向性が示されていた。
　公表結果によると、平成１４年５月２４日から平成１４年６月１７日までの意見募集期間中に１１件の意見が寄せられ、このうち環境については「廃棄物海面処分場は、従来型のごみ捨て場ではなく、無害化した廃棄物を管理した状態で処分すべき」「港湾区域でも身近に自然を楽しめるような干潟観察や海上緑地施設を国庫補助で整備出来るようにすべき」などの意見があった。
　なおこれらに対して国土交通省は「無害化を含め適切な廃棄物処理対策を推進していく」「港湾整備に対する国の関与のあり方については、検討すべき課題として中間報告に盛り込んでおり、平成１５年度概算要求に向け、さらに検討を進めていく」との回答を示している。【国土交通省】