ソーラーフロンティア、国産木製架台を使ったメガソーラーの建設を開始

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.02.19 【情報源】企業／2015.02.16 発表

　昭和シェル石油100％子会社で太陽電池生産・販売のソーラーフロンティアは、国産の木製架台を使った大規模太陽光発電所（メガソーラー）の建設を熊本県八代市で始めた。国産木製架台のメガソーラーへの使用は日本では少ないといい、環境負荷が低い発電所にする。塩害への耐性や熱伝導率の低さを評価した。5月末の発電開始を予定する。
　このメガソーラーは、ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行が共同で設立した投資会社、SFソーラーパワーが手掛け、「SFソーラーパワー八代発電所」と呼ぶ。約1万9000m2の敷地に、ソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池モジュールを8160枚取り付ける。1400kW（1.4MW）の発電容量があり、年間で163万1000kWhの発電電力量を見込む。
　地権者でもある木材関連製品のザイエンス（東京・千代田区）のノウハウを生かした木製架台を使った。発電施設全体の架台のうち約2割に使用する。木製の架台は、海岸付近の塩害や融雪剤の影響を受けても腐朽が少なく、炎天下でも熱くなりにくい効果がある。国産木材のため、将来の解体後も廃棄材が木質バイオマス燃料などに利用できる。
　木製架台の採用に際し、ソーラーフロンティアのCIS薄膜型太陽電池への適切な構造計算を踏まえた連結工法を適用する。第三者機関の性能評価試験も受けた。ソーラーフロンティアは今後も、設置容量あたりの実発電量の高さを強みにするCIS薄膜太陽電池と、今回のような施工方法の工夫によって持続性の高い太陽光発電所の建設を推進する。【ソーラーフロンティア(株)】