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環境ニュース[国内]

大京、独自に設定したパッシブデザインを新規着工マンション全物件に標準採用

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.02.19 【情報源】企業/2015.02.16 発表

 大京は、独自に設定したパッシブデザインを4月に新規着工する自社マンションの全ての物件に標準採用する。2009年に「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」(横浜市青葉区)に入れた後、実証や改良で効果が確認できたうえ、導入した物件の居住者から好評だったことから決めた。併せて専有部のLED発光ダイオード)照明も標準採用する。
 パッシブデザインは、太陽光や風など自然のエネルギーで室内環境を快適にする手法を指す。大京は自社の基準を「ライオンズパッシブデザイン」と名付けた。グリーンカーテン(つる性植物の日よけ)用フック、換気ストッパー付きサッシ、大型給気口、環境対応ガラス、通気ルーバー(羽根)付き扉、換気機能付き玄関ドア−−を基本にする。
 温熱環境解析ソフトで一般的な住宅と比較したところ、これらの設備を備えるライオンズパッシブデザインによって、夏(6〜9月)のエアコンに必要な電気料金が3割削減でき、7月下旬の室温平均値が約4.9℃低下するほか、換気量が約4倍増加する効果が得られた。換気量は、室内に空気が流れる風の通り道をつくることで増え、室温を下げる。
 LED照明については、2011年8月以降の着工物件でマンション共用部に採用していたが、ライオンズパッシブデザインの標準化に合わせて専有部にも導入する。蛍光灯からLEDに変えると電気料金が年間で約2560円低減できるうえ、長寿命のため電球交換の手間も省ける。大京は、ライオンズパッシブデザインと専有部のLED照明化で差別化を図る。【(株)大京】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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