一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本製紙・三菱商事、徳島県小松島市に開発したメガソーラーが運転開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.02.17 【情報源】企業/2015.02.13 発表
日本製紙が三菱商事とともに徳島県小松島市に開発した大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成し、2月1日に営業運転を始めた。完工式を2月13日に開いた。四国で最大級の規模があり、日本製紙が保有する臨海部の遊休地を活用して造った。日本製紙と三菱商事が折半出資する特別目的会社の日本製紙メガソーラー小松島が運営する。このメガソーラーは、日本製紙社有地の一部にあたる約25万m2の面積に出力約2万1000kW(21MW)の設備を設置した。年間で約2500万kWhの発電電力量を見込んでいる。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて、四国電力に全量売電する。年間で10億円ほどの売電収入を予想する。約66億円の総事業費をかけた。
小松島市は年間を通じて日射量が多い。この社有地は100万m2の面積があり、メガソーラーは製紙工場の跡地に設けた。社有地には現在、建材子会社、特殊紙製造子会社や日本製紙本体の農業事業関連の施設がある。日本製紙メガソーラー小松島は、日本製紙の資産、技術と三菱商事の事業ノウハウを生かして運営する。
日本製紙にとって2カ所目の太陽光発電所で、1カ所目は広島県大竹市の大竹工場内で、2014年2月に運転を始めた826kWの設備だ。今後、太陽光発電所の具体的な計画はなく、再生可能エネルギーでは木質バイオマスを石炭に混ぜて使う発電に力を入れる。三菱商事は全国8カ所で計約14万kW(140MW)のメガソーラー事業を推進している。【日本製紙(株)】