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環境ニュース[国内]

豊田自動織機、燃料電池フォークリフトの実証を関空で実施、実用化モデル導入

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.02.16 【情報源】企業/2015.02.10 発表

 豊田自動織機は、燃料電池(FC)フォークリフトの実証実験を関西空港の国際貨物地区で2月23日から実施する。2017年3月までを予定する。まず、豊田合成北九州工場(北九州市八幡東区)の実証実験で2014年3月まで使用したテスト車のCO2排出量の削減効果や稼働データを収集する。その後第2段階として2015年度中に実用化モデル2台を導入する。
 水素エネルギーの大規模導入実証事業「水素グリッドプロジェクト」の一環で、同プロジェクトは関西空港を管理・運用する新関西国際空港が進めている。FCフォークリフトを利用するとともに水素供給施設を整備し、空港内で水素エネルギーの活用モデルを構築する。豊田自動織機はプロジェクトに参画し、FCフォークリフト普及に向けた実用化開発を進めている。
 実証実験の第1段階では、豊田合成北九州工場の実験で使ったFCフォークリフト1台を活用し、同工場と異なる使用条件下で、燃料原料採掘から稼働までのCO2排出削減効果を確認したり、稼働データを集める。続いて、トヨタ自動車の量産燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」と同じ燃料電池セルを搭載した実用化モデルを2台投入する。
 FCフォークリフトは稼働時にCO2や環境負荷物質を排出しないため、環境性能に優れる。加えて燃料が約3分で充てんでき、充電や電池交換をすることなく連続稼働できることから、電動フォークリフトと比べて効率を大幅に高められる。早期の実用化が期待されている中、豊田自動織機は関西空港での実証実験を通して研究・開発を進める。【(株)豊田自動織機】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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