一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水化学、太陽光発電搭載住宅の電力量収支調査でゼロエネルギーが17%に拡大
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.02.13 【情報源】企業/2015.02.09 発表
積水化学工業は、太陽光発電システムと住宅エネルギー管理システム(HEMS)を搭載した住宅の「電力量収支実邸調査(2014)」の結果をまとめた。オール電化住宅で発電電力量が消費電力量を上回るネット・ゼロ・エネルギーを達成した住宅(ZEH)が17%にのぼり、前年調査から拡大した。ZEHの補助金要件(家電の消費電力を除く)では49%だった。積水化学の住宅ブランド「セキスイハイム」に2013年1〜12月に入居した太陽光発電とHEMSを備えるオール電化住宅を対象に、2014年1〜12月の消費電力量、発電電力量などを調べた。HEMSのサーバー内データを分析した。3545戸のデータで、家電の消費電力量を含むZEHは589戸と17%だった。前年の「電力量収支実邸調査(2013)」の13%から増えた。
この589戸の平均像を示す中央値は、家族数が3.1人で5.51kWの太陽光発電システムを搭載している。年間発電電力量は6794kWh、同消費電力量が5482kWhとなり、電力量収支では発電電力量が1312kWh多かった。料金では年間売電電力量が5518kWhで20万4166円の収入、同買電電力量は4206kWhで8万9588円の支出で、収入が支出を11万4578円上回っていた。
2014年は台風が頻発したため発電量が2013年の6986kWhより減少したものの、消費電力削減が進んでいることから、電力量収支は同1253kWhから改善した。家電を除いたZEHは49%(前年46%)の1754戸で、家電を含む場合と合わせて全体の66%(同59%)の2343戸が補助金要件のZEHになった。積水化学は新築で2020年に家電を含むZEHの標準化を目指す。【積水化学工業(株)】