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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、「はやぶさ」の電力制御をルームエアコンに適用する検証を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.01.28 【情報源】企業/2015.01.26 発表

 ダイキン工業は、小惑星探査機「はやぶさ」の技術を応用した電力ピークカット制御を自社のルームエアコンに適用する技術検証を始める。独立行政法人の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める航空宇宙分野での研究開発成果の民間転用の一環で、ダイキンはJAXAの技術仕様公開の取り組みに協力し、自社製品への適用を目指す。
 JAXAは、はやぶさで採用している電力制御技術の家電機器への応用に関する通信情報を公開し、企業・団体に採用を促している。これは、はやぶさが宇宙空間で限られた電力を有効に活用するために開発された技術だ。各家電機器の消費電力のピークカット制御に、機器が独立して並列にピーク電力を下げる制御方法を応用する。
 技術を活用すると、家庭内の照明、冷蔵庫、エアコンなどの機器に優先順位を付け、同時に消費電力を制御できる。リモコンなどに使われる赤外線通信技術を利用し、電力消費を抑えるための制御信号を一斉送信するシステムとなり、大がかりな追加投資なしで高速デマンドレスポンス(需要応答)を実現する。短期間で効果が出せる。
 新興国の経済成長で世界の電力消費が増大し、エアコンなど家電製品の普及に伴って電力供給がひっ迫する中、通信インフラに課題がある新興国でも使用電力量の低減や電力の安定供給が期待できる。ダイキンは、技術を搭載したルームエアコンのテストモデルを電力関連展「新電力EXPO」(1月28〜30日、東京ビッグサイト)で紹介する。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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