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三菱重工、洋上風力発電設備合弁会社が英国沖向けに世界最大出力の設備32基を受注

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.01.14 【情報源】企業/2014.12.24 発表

 三菱重工業とデンマークの風力発電機メーカー、ヴェスタスとの洋上風力発電設備専業の合弁会社、MHIヴェスタスは、英国リバプール湾沖の洋上風力発電拡張プロジェクト向けに、世界最大出力の発電設備32基を受注した。この設備は8000kWの定格出力がある「V164-8.0MW」で、今回初めて商用機を受注する。
 この洋上風力発電拡張プロジェクトは、完成すると約20万世帯の電力需要に応えられる。受注には機器の供給と据え付け、試運転に加え、5年間の保守・サービス契約が含まれる。2016年初めに取り付けを始め、2017年に試運転が完了する。風車ブレード(翼)は、英国南岸沖のワイト島にあるMHIヴェスタス工場で生産する。
 ワイト島の工場は、今後の英国の洋上風力発電プロジェクトにも対応できる量産能力を持つ初のブレード工場となる。V164-8.0MWは翼の長さが80m、風を受ける面積は2万1124m2で、ナセル(風力を電力に変換する装置)は長さ24m、幅12m、高さ7.5m、重さ約390t、ハブ(羽根の中心部)までの高さは約105m、全高は約187mある。
 欧州の世界的な洋上風力発電開発事業者、ドンエナジーが発注した。ドンエナジーはV164-8.0MWの開発に関わり、MHIヴェスタスとともにデンマークの試験場でテストを行ってきた。V164-8.0MWの試作機でのテストでは、24時間で19万2000kWhの発電を記録した。これは風力発電設備1基での世界最高の発電量に当たる。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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