一般財団法人環境イノベーション情報機構
日立アプライアンス、業務用「エコキュート」の新製品を発売、省エネ性能向上
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.01.13 【情報源】企業/2015.01.05 発表
日立製作所100%子会社で照明、空調、家電の日立アプライアンスは、自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機の業務用「エコキュート」15kWタイプの新製品を3月上旬に発売する。新たに開発した横型スクロールコンプレッサー(圧縮機)などで省エネ性能を向上させ、高温沸き上げ時の加熱能力も高めた。ウレタン発泡充てん構造の貯湯ユニットも採用した。給湯エネルギーの削減を目的に業務用エコキュートの導入が進む中、一層の省エネ性能が求められていることから投入する。ヒートポンプユニットの心臓部に横型スクロールコンプレッサーを採用したことで従来品と比べ、省エネ性能と90℃沸き上げ時の加熱性能を高めた。加熱性能の向上で湯の沸き上げ量を増やし、余裕のある給湯量が確保できる。
貯湯ユニットのウレタン発泡充てん構造「ウレタンク」は、家庭用エコキュートで既に採用している。今回、業務用にも採り入れた。外装と内部の貯湯タンクの間の空間にウレタン発泡断熱材を入れてタンクからの放熱を抑え、保温性能を高める。従来品と比較して温度の低下を40%低減する。冬季の高温沸き上げ貯湯では湯温の低下を2℃改善した。
発泡ウレタンの充てんで貯湯ユニットの剛性も高まり、耐震強度が向上して建物高層階への設置もできる。15kWのヒートポンプユニット1台と、容量560Lの貯湯ユニット1〜3台の組み合わせを基本に8システムまで連結でき、1日最大2〜30tの給湯量が必要な店舗や施設で、使用する湯量に合わせた柔軟なシステムの導入を実現する。【日立アプライアンス(株)】