一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱重工、グループが山形の環境事務組合から廃棄物焼却施設の建設・運営受注
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2014.12.22 【情報源】企業/2014.12.18 発表
三菱重工業グループで環境装置、廃棄物処理施設を手掛ける三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)は、山形市と山形県上山市、山辺町、中山町で組織する山形広域環境事務組合から、一般廃棄物焼却施設の建設と運営を受注した。既存設備の老朽化に伴って、隣接地に新たに代替施設を設ける。2017年10月の稼働開始を予定している。山形市で1982年から運営する1日180tの処理能力がある「立谷川清掃工場」の隣接地に造る。山形広域環境事務組合が施設の設計、建設、運営を民間に委託するDBO方式で整備する。公共機関が資金を出して施設を所有し、設計から運営までを民間業者に委託する仕組みで、MHIECが建設を担当する。運営はMHIECが出資した事業会社が実施する。
施設建設と運営を合わせた総事業費は約185億円(税別)で、運営期間は20年6カ月を予定している。建設、運営は、山形市の5社を含む7社が参画するグループを形成し、地元との連携を重視して進める。建設する新施設は、1日75tの処理能力があるガス化溶融炉2基(計1日150t)と、焼却排熱を利用する蒸気タービン発電、温水供給設備などで構成される。
今回の入札は、価格のほか技術力・運営ノウハウも対象にする総合評価方式で行われ、MHIECグループの提案が選ばれた。MHIECは一般廃棄物処理施設の納入・運営実績で国内外トップ水準を誇る。これまでの実績を基に今後も、一般廃棄物の安定処理と再資源化に力を入れ、建設から運営までを含むソリューションの提案を積極的に進めていく。【三菱重工業(株)】