一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、2014年の年間平均気温は観測史上最高になる可能性があるとする暫定値を公表
地球環境】 【掲載日】2014.12.18 【情報源】/2014.12.03 発表
世界気象機関(WMO)は、2014年の年間平均気温は観測史上最高になる可能性があるとする暫定値を公表した。WMOの分析によると、2014年1月〜10月の地球全体の地表面(陸海)の平均温度は1961年〜1990年の同期間の平均温度である14.00℃を約0.57℃上回り、11月と12月もこの傾向が続いた場合は観測史上最も高温の年になる可能性があるという。2014年は特に北半球も含めた海面水温が著しく高く、多くの国で豪雨や洪水、干ばつ等を引き起こす要因となった。また、2014年には海面水温は閾値近くまで上昇したものの、大気の反応が伴わなかったため、エルニーニョ・南方振動(ENSO)は完全には発生しなかった。しかし、地球上の多くの地域で通常はENSOと関連している気候パターンが観測されたという。今回の暫定値は、記録上、年間平均気温の上位15位内に入る年のうち14までが21世紀以降であることを示すもので、WMOは地球温暖化が確実に進行していることを裏付けているとしている。【世界気象機関】