一般財団法人環境イノベーション情報機構
凸版印刷、印刷物で初のCFPを活用したカーボン・オフセット一括サービス開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.12.15 【情報源】企業/2014.12.09 発表
凸版印刷は、印刷物で初めてのカーボンフットプリント(CFP)を活用したカーボン・オフセットの一括サービスを12月中旬に始める。CFPに加えてカーボン・オフセットまで行う。環境報告書、CSR(企業の社会的貢献)リポート、ディスクロージャー冊子など環境対応が求められる印刷物向けに提供し、手続きや業務の負荷を軽減する。CFPは、製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクルで排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算し、表示する取り組みを指す。凸版印刷は、組織内でCFPの算定・検証が可能な「CFPシステム認証」を2012年に取得し、自社印刷物のCFPが素早くできる体制を整えた。一括サービスはこれを生かして実施する。
このサービスは、原材料の使用量や電力使用量などのデータを把握し、通常は4週間必要なCFPの算定・検証・登録業務を最短約5日で行ってCFP認証を取得する。さらに、排出した温室効果ガスで削減が困難な排出量を他の場所での排出削減・吸収量で埋め合わせるカーボン・オフセットについても、認証申請などの手続き業務を一括受託する。
カーボン・オフセットで利用企業は、排出枠の購入・償却などの手続きが不要になり、カーボン・オフセットを手掛けるオフセット・プロバイダーに支払うコンサルティング料や初期手数料も必要ない。CFP申請登録料と排出枠購入料別で1件10万円からの価格を設定した。凸版印刷は関連サービスを含めて2015年度に5億円の売り上げを目指す。【凸版印刷(株)】