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環境ニュース[国内]

NEC、データセンター向けに空調の消費電力を大幅削減する冷却ユニットを販売

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.12.09 【情報源】企業/2014.12.04 発表

 NECは、データセンター向けに空調の消費電力を大幅に削減する冷却ユニットの販売を12月4日に始めた。ラックの背面に装着する冷却装置が、電力を使用することなくサーバーの排熱を室外に排出する。冷却装置内の冷媒が「相変化」と呼ぶ現象で気化と液化を繰り返し、冷却装置に接続した配管を循環する。効率的な冷却対策ができる。
 独自に開発した相変化技術を採用した。相変化は、気体から液体など物質の状態が変わることを意味する。冷却装置内の冷媒が気化する際に熱を奪う原理でラックの排熱を回収し、浮力によって配管を通って室外に移動する。気化した冷媒が室外で熱を放出し、液化すると重力で室内に戻る。この仕組みで電力を使わない自然の循環を実現した。
 ラック後部ドアの受熱部を多段に構成して流路を最適に設計することで、ラック内のサーバーごとに発熱量のばらつきがあっても冷却ムラを防ぎ、ユニット全体で排熱回収率を高める。NECのデータセンターに導入したところ、冷却に必要な電力を従来比で30%削減した。
 環境に配慮した冷媒を使用しているうえ、循環系に機械や電気で動く部分がないため、定期的なメンテナンスも要らない。既設のラックに取り付けて冷却効率を向上させられ、冷却電力を削減すると同時に、空調設備の強化なくサーバーが増設できる。ラックあたりの発熱量で2タイプ用意した。550万円(税別)からで12月26日に出荷を始める。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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