キヤノン、「トナーカートリッジリサイクル」が25周年、累積で約32万tを回収

【ごみ･リサイクル リサイクル】 【掲載日】2014.12.08 【情報源】企業／2014.12.03 発表

　キヤノンが展開している「トナーカートリッジリサイクルプログラム」が2015年に25周年を迎える。トナーカートリッジの部品や外装プラスチックをリユース・リサイクルする取り組みで、2013年12月末時点で累積約32万tを回収した。25周年にあたり、2015年には国内の小学校を対象にしたリサイクルがテーマの環境出前授業を拡大する。
　トナーカートリッジリサイクルプログラムは1990年に始めた。単独の企業が顧客の費用負担がない回収・リサイクルを世界規模で進める画期的な活動だったという。現在26カ国で行い、グループでリユース・リサイクル事業を手掛けるキヤノンエコロジーインダストリーのほか、中国、米国、フランスの拠点でリサイクルを実施している。
　キヤノンは1982年10月に世界で初めてカートリッジ交換方式の複写機「ミニコピアPC-10・PC-20」を発売した。交換方式はレーザープリンターにも応用され、販売量が増えるとともにトナーカートリッジが普及していった。こうした状況を受け、廃棄物削減、資源の有効利用の観点からトナーカートリッジリサイクルプログラムを始めた。
　キヤノンは資源循環に力を入れ、使用済みカートリッジの部品や材料を新品に再利用することを想定して設計している。2003年からは全リサイクル拠点で埋め立て廃棄しないリサイクルを継続し、2013年12月末までに累積約22万tの新規資源採取を抑え、約48万tのCO2排出を削減した。出前授業ではプラスチックや鉄を分別する実験を行う。【キヤノン(株)】