一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

東京ガス、LNGの海上輸送子会社が新船型のLNG船を建造、抵抗が低く低燃費航行

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.12.04 【情報源】企業/2014.11.28 発表

 東京ガスが100%出資するLNG液化天然ガス)の海上輸送子会社、東京エルエヌジータンカーは、新船型のLNG船を建造する。抵抗が低い船型で、低燃費で航行できる。JFEホールディングスやIHIが出資する造船事業のジャパンマリンユナイテッド(JMU)と11月28日に造船契約を締結する。同時に、商船三井と共同保有・20年間の用船契約の基本協定を結んだ。
 建造するLNG船は全長約299.9m、幅48.9mで16万5000m3のタンク容量がある。IHIとJMUが開発した自立角形タンク(SPB)を採用している。LNG船で一般的な球形タンクが複数あるモス方式と異なり、タンクの大部分が船体の内部に効率良く収まる。タンク形状の自由度が高く、船体の形状に合わせたタンクを設計することで高い推進性能を確保し、低燃費が実現できる。
 このLNG船は、東京ガスと住友商事が米国東部のメリーランド州で2017年の稼働を目指す「コーブポイントLNGプロジェクト」からのLNG輸送に使い、同年の完成を予定している。拡張後のパナマ運河が航行可能で、パナマ運河を経由して効率的に日本へ輸送できる。東京エルエヌジータンカーは2月にも、同プロジェクト用に同型のLNG船2隻の造船契約をJMUと結んでいる。
 米国沿岸の硫黄酸化物(SOx)排出規制に対応するため、低硫黄油(軽油)も使用できる3元燃料ディーゼル機関で発電する電気モーターで推進する方式を採用する。東京エルエヌジータンカーが保有・管理するLNG船はこれで13隻になる。東京ガスグループはLNG船を自社で保有・運航管理して調達先の多様化・拡大を進め、原料価格の低減を図る。【東京ガス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク