一般財団法人環境イノベーション情報機構
丸紅、蓄電池用電極材料の独占販売契約を米国ベンチャーと締結、アジアで展開
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.11.27 【情報源】企業/2014.11.25 発表
丸紅は、蓄電池用の電極材料の独占販売契約を米国のベンチャー企業、EnerG2(エナジーツー)と結んだ。日本、中国、韓国を中心にしたアジア市場で展開し、電池メーカーに供給する。丸紅は2011年からエナジーツー製品のマーケティングを行ってきたが、量産体制が整って一定の需要が見込めることから、契約した。エナジーツーは2003年の設立でワシントン州シアトル市にある。蓄電池の電極に使う高機能活性炭やハードカーボン(難黒鉛化性炭素)、カーボン複合材料などの製造・販売を手掛ける。用途に応じた粒の径や細孔サイズ、細孔分布、純度のコントロールで高い優位性を持ち、蓄電池の小型化や高性能化を実現する。
エナジーツーは製造技術で特許を取得し、米国エネルギー省から2130万ドル(約25億1300万円)の助成金が交付された。再生可能エネルギーの大量導入や、電気自動車(EV)・ハイブリッド車(HV)、モバイル機器の普及に伴って小型で高性能の蓄電池が求められる中、エナジーツー製品のニーズの高まりが予想される。
蓄電池に関して丸紅はこれまで、蓄電池本体に加え、正極と負極を分けるセパレーターや、外装材などの主要部材を主に取り扱ってきた。今回エナジーツー製品で電極用材料の販売に参入して電池事業の幅を広げ、高度で複雑になる蓄電池市場のニーズに対応する体制を構築する。電極用の材料は電池の性能を左右する。【丸紅(株)】