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IHI、水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサーの新型を開発、省エネ性能が向上

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.11.27 【情報源】企業/2014.11.20 発表

 IHIは、水潤滑式のオイルフリースクリューコンプレッサー(圧縮機)「GPシリーズ」の新型機を開発した。今冬から販売を始める。高効率のモーターや、モーターの回転数制御などで省エネ性能を高めた。従来のモデルと比べて騒音も低減した。GPシリーズは、圧縮部の潤滑、冷却材などに水を使用しながら、高い圧縮効率を実現している。
 新型機は、高効率モーターと、モーターと圧縮機構部の接続に直結駆動方式を採用することで省エネを図った。モーター出力22kWと37kWのモデルがあり、空気量を22kWで5.71%、37kWで1.64%増量した。インバーターによって必要な空気量(負荷率)に応じてモーターの回転数が変更でき、負荷の変動が多くても最適な消費電力で運転できる。
 冷却ファンもインバーターで駆動し、負荷率や外気温に合わせてファンのモーター回転数を制御して消費動力を削減し、補機動力を含むパッケージ全体で省エネする。工場の消費電力のうちコンプレッサーが20〜30%を占め、省エネが重要課題になっていることから開発した。低騒音型の冷却ファンと本体を囲う設計の見直しで騒音も抑える。
 GPシリーズは、圧縮空気をドライヤーで冷却する際に出る凝縮空気中の水分が純水に近い性質を持つことに着目した。循環水に再利用することで、圧縮機内の水質を純水に近い状態にする。このため特別な水質管理が不要で水道水がそのまま利用できる。食品、医薬品、素材など、オイルの混入がないクリーンな空気が必要な工場を中心に需要が増えている。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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