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環境ニュース[国内]

日本製紙、石巻工場の燃焼灰を活用したコンクリート材料を震災復興工事に提供

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2014.11.13 【情報源】企業/2014.11.10 発表

 日本製紙は、コンクリート材料の高品質フライアッシュ「CfFA(カーボンフリー・フライアッシュ)」を、東日本大震災の復興道路工事に提供した。同社基幹工場の石巻工場(宮城県石巻市)の自家発電用石炭ボイラーの燃焼灰を活用した。国土交通省東北地方整備局が発注した岩手県の国道45号「釜石山田道路」で行ったトンネル工事に使われた。
 石巻工場の燃焼灰を利用したCfFAが、震災復興関連工事に初めて適用された。同工場は木質バイオマスの活用とともにエネルギーやリサイクルなど多様な事業を展開している。その一環として日本製紙は、コンクリート関連ベンチャーのゼロテクノ(大分市)とともに日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合を7月に立ち上げ、CfFAの製造・供給事業を始めた。
 現在、2016年1月からの本格稼働に向けて石巻工場の敷地内にCfFAの製造設備の建設を進めると同時に、日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合を通じてサンプル提供している。CfFAは、熊谷組が手掛けた釜石山田道路工事の八雲第1トンネル(釜石市)のコンクリート混和材に使われた。
 フライアッシュは、ボイラーなどで発生する燃焼灰のうち電気集じん機で補集された灰を指す。一般的に40年とされるコンクリートの寿命を60〜100年に伸ばし、耐久性を維持する。CfFAは品質が安定して使用しやすく、高品質のコンクリート製造を可能にする。日本製紙は、今回の適用を機に復興に役立つ地産地消建設資材としてCfFAの普及を図る。【日本製紙(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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