東芝、植物工場での野菜生産でケンコーマヨネーズと業務提携、サラダ事業推進

【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.11.06 【情報源】企業／2014.11.04 発表

　東芝は、植物工場での野菜生産に関して、ケンコーマヨネーズと業務提携することで基本合意書を11月1日に締結した。サラダ事業を推進し、情報提供や両社共同での商品企画・製造などを検討する。工場野菜の付加価値向上を進める東芝と、サラダナンバー1企業を目指すケンコーマヨネーズの思惑が一致した。提携で双方の事業発展につなげる。
　東芝は、神奈川県横須賀市に保有する遊休施設に閉鎖型の植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」を設け、生産を始めた。ほぼ無菌状態の環境で栽培期間中に農薬を使うことなく、長期保存できる野菜を栽培している。リーフレタス、ベビーリーフ、ホウレンソウ、ミズナ、ハーブを年間300万株つくり、年間3億円の売り上げを目標にする。
　業務提携では、ケンコーマヨネーズから東芝に対してマヨネーズ・ドレッシング・ソース類について提案する。併せて、ケンコーマヨネーズのサラダ専門店「Salad Cafe」のサラダの情報を提供する。東芝からは工場野菜のマーケティングや販売ルートの情報をケンコーマヨネーズに提供し、両社で商品企画・製造・販売の検討などを協力して行う。
　ケンコーマヨネーズはサラダ・総菜類、マヨネーズ・ドレッシング類、卵加工品などの食品を手掛ける。日本で初めて業務用に日持ちするロングライフサラダを1977年に開発した。その後サラダトップ企業の実現に向けてサラダ専門のトータルブランド、Salad Cafeを展開し、店舗とウェブサイトを通して幅広くサラダに関わる提案を実施している。