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環境ニュース[国内]

丸紅、電力小売りでの顧客向けサービス開発で楽天と業務提携、取引拡大を推進

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.30 【情報源】企業/2014.10.28 発表

 丸紅は、電力小売りでの顧客向けサービス開発に関し、楽天と業務提携することで合意した。楽天の販売基盤などを活用して電力受給の取引拡大を推進する。同時に、楽天が中心になって組織したエネルギー需要開発有限責任事業組合と簡易HEMS(住宅エネルギー管理システム)を開発する。2016年以降の電力小売りの全面自由化をにらんだ。
 電力小売りの全面自由化では家庭向け低圧市場の需要取り込みが必要で、顧客サービスが重要になることから、丸紅は楽天と組んで掘り起こしを図る。エネルギー需要開発有限責任事業組合と電力のビックデータ(大量の情報)を収集する安価な機器を開発し、ビックデータ利活用のノウハウを保有する楽天と新しいサービスの開発を進める。
 楽天は、グループのサービスで形成するビジネスモデルの中で再生可能エネルギーの導入を進めている。自社の旅行情報サービスと契約する宿泊施設にソーラーパネルなどの再生可能エネルギー設備を展開する。発電した電力の小売り策の1つとして、発電電力量と消費電力量との差分を低減する電力需給予測システムの構築を6月に始めた。
 丸紅は、現在議論されている再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の動向を注視しながら、楽天とともに再生可能エネルギーを軸に電力受給の取引拡大を図る。丸紅も小水力、風力、太陽光発電など積極的に再生可能エネルギー電源を確保している。丸紅は低圧市場への参入に当たり、今後もさまざまな業種・業態の事業者と協業する。【丸紅(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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