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環境ニュース[国内]

川崎重工、中国の合弁会社が同国で環境配慮型のごみガス化システム6機を受注

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2014.10.28 【情報源】企業/2014.10.23 発表

 川崎重工業と中国の企業グループ、中国海螺(CONCH)の合弁会社、安徽海螺川崎工程(ACK)は、同国で環境配慮型のごみガス化システム「CKKシステム」6機を連続で受注した。世界初の環境・省エネシステムで、既存のセメントプラントに焼却炉を併設してセメント生産とごみ処理工程を一体化させ、ごみを無害化・減量・再資源化する。12月から順次納入する。
 同システムは、貴州省清鎮市、広東省陽春市、湖南省祁陽県、同省双峰県、同省石門県、四川省南江県向けに納入する。貴州省清鎮市と湖南省祁陽県は1日300tの処理能力がある。そのほかは1日200tを処理できる。CKKシステムはごみや下水汚泥をガスにし、それで得られる熱エネルギーをセメントの生産工程で有効利用する。これによって生産工程で使う石炭などの化石燃料とCO2排出量を削減する。
 ごみ・下水汚泥をガス化した後の灰などはセメント原料に再利用できる。従来のごみ焼却処理で必要な焼却灰の最終処分が不要になり、完全なゼロエミッション廃棄物ゼロ)を達成する。ごみ処理で発生するダイオキシンなどの有害物もセメント焼成工程で無害化され、有害物処理専用設備も必要としない。既存プラントに併設するだけのため、費用が抑えられる。
 CKKシステムは川崎重工のごみ処理、セメントプラント技術と、世界有数のセメントメーカーを傘下に持つCONCHグループのセメントプラント運転ノウハウを融合させて実現した。今回を含めて中国向けに12機の受注実績がある。同国では既設セメントプラントの10%以上でごみ処理が義務付けられ、今後も需要拡大が見込まれる。川崎重工はACKに49%出資している。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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