一般財団法人環境イノベーション情報機構
横河電機、子会社がサウジのコンバインドサイクル発電所向け制御システムを受注
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.22 【情報源】企業/2014.10.17 発表
横河電機の韓国子会社、韓国横河電機は、サウジアラビアに建設される大型発電所「ラービグIIコンバインドサイクル発電所」向けの制御システムを受注した。韓国最大の財閥、サムスン(三星)グループの総合商社・ゼネコンのサムスン物産が発注した。同発電所は2017年6月の稼働を計画し、横河は2015年半ばの機器納入を予定している。ラービグIIコンバインドサイクル発電所は、サウジアラビアの紅海沿岸に位置する都市、ジッダ北部のラービグに造られる。210万kWの総出力があり、出力70万kWの発電ユニットを3基備える。サウジアラビア電力公社が50%、同国の独立系発電事業者のアクワパワーとサムスン物産との共同体が50%出資して設立した会社が事業主体を担う。
横河はガスタービン、排熱回収ボイラー、蒸気タービンを統括して監視・制御する統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」を納入し、エンジニアリング、据え付け・試運転支援、運転員の訓練支援を行う。コンバインドサイクル発電所への100以上の制御システム納入実績やエンジニアリング遂行能力などが評価された。
コンバインドサイクルは、ガスタービンで発電した後、その排熱で蒸気を発生させて蒸気タービンでも発電する方式で、発電効率が高くCO2排出を抑えられる。そのため天然ガスの供給が可能な地域を中心に、多くの発電所建設が計画されている。横河は今回の受注を弾みに、コンバインドサイクルを含む発電所向け制御事業の拡大を進める。【横河電機(株)】