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環境ニュース[国内]

日本製紙、上質塗工紙の代表銘柄の品質を改良、省電力型UV印刷への適性が向上

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.10.20 【情報源】企業/2014.10.15 発表

 日本製紙は、上質塗工紙の代表銘柄「オーロラコート」の品質を改良し、省電力型UV(紫外線)印刷への適性を向上させた。表面の強度を上げてトラブルを防止し、省電力型UV印刷に対応する。省電力型UV印刷は、光沢のある塗工紙は冬場に、印刷時に紙の表面がむけてしまう「ピッキング」と呼ぶトラブルが発生しやすい。
 省電力型UV印刷は、高感度のUVインキと省電力UVシステムを組み合わせたUV印刷の総称で、LED発光ダイオード)ランプ1灯、メタルハライドランプ1灯のみや従来型ランプの灯数を減らすシステムがある。UV印刷は紫外線を照射することで硬化乾燥するUVインキを使う方法となり、油性インキに比べて乾燥が早い特長を持つ。
 切られている紙を1枚ずつ印刷する枚葉印刷市場では小ロット、短納期の業務が増え、省電力型UV印刷機の導入が進んでいる。省電力型UV印刷は低温時に専用インキの粘り気が油性インキに比べて大きく上昇し、光沢がある塗工紙は平らで滑らかなためピッキングが起きやすくなる。塗工紙は塗料を塗布した印刷用の紙を指す。
 日本製紙は今回、印刷機や印刷資材メーカーの協力を受けながら自社の技術を生かしてオーロラコートの表面強度を上げ、ピッキングへの耐性を高めた。これによって省電力型UV印刷を想定した品質を実現した。表面の強度を上げると油性インキが乾燥しにくくなる課題も克服し、UV印刷と油性印刷の両方の条件に適応させた。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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