一般財団法人環境イノベーション情報機構
住友電工、スマートメーターとHEMS機器を接続するための変換アダプターを開発
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.09.19 【情報源】企業/2014.09.16 発表
住友電気工業は、スマートメーター(通信機能付きの次世代電力量計)と家庭内の住宅エネルギー管理システム(HEMS)機器を接続するための変換アダプター(リピーター)を開発した。電力線を通信回線に利用する技術のPLCと、家庭内LAN規格のイーサネット、USBとの間をつなぐ。国内初という。年度内をめどに製品出荷を始める。この変換アダプターは「Bルート」で使用する。Bルートは、スマートメーターと建物内の電子機器を結ぶネットワークを指し、スマートメーターの情報を家庭側から取得する通信経路だ。家庭内の配電線を利用するPLC方式がBルートに使われている場合、スマートメーターとHEMS機器を接続するために、PLC信号をイーサネットかUSBに変える。
国内全ての電力会社が採用しているPLC方式のため、BルートにPLCを採用している家庭ならどこでも使用できる。家庭内のコンセントに挿すだけで、PLCをイーサネットやUSBに変換する。イーサネットに変換すると、中継器を通してパソコンやスマートホンで情報が見られ、電気自動車充電器とも連携する。装置は使いやすく小型、軽量化した。
Bルート以外では、スマートメーターと電力会社を結ぶA、電力会社などが家庭にサービスを提供するCが定義されている。スマートメーターは国内の電力会社が2014年度以降に順次設置し、10年で全電力量計が置き換わる。検針の自動化に加え、電力使用量の「見える化」やHEMS機器との連携による省エネ、新たな情報サービスが期待される。【住友電気工業(株)】