一般財団法人環境イノベーション情報機構
トヨタ自動車、フランスで超小型EVを使用したカーシェアリングサービスを開始
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2014.09.18 【情報源】企業/2014.09.12 発表
トヨタ自動車は、フランス南東部のグルノーブル市で、超小型電気自動車(EV)を使用したカーシェアリングサービス「Cite lib by Ha:mo(シテリブ・バイ・ハーモ)」を10月1日に始める。同市やフランス電力公社(EDF)、現地のカーシェアリング運営会社、シテ・リブなどとともに3年間実証実験する。トヨタは管理システムと計70台の車両を供給する。渋滞や大気汚染など都市交通の課題解決がこのサービス目的。公共交通機関を補完する近距離での乗り捨て(ワンウェイ)利用を想定する。利用者は、ステーションで車両を借りて別のステーションに返し、使用時間分の料金を支払う。最初の15分まで3ユーロ(1ユーロは約140円)、次の15分は2ユーロ、それ以降15分ごと1ユーロ課金する。
経路検索システムとも連携してさまざまな移動手段を組み合わせられるようにする。同市は、自家用車からカーシェアリングへの移行に伴うCO2排出量の削減を期待する。トヨタは愛知県豊田市で同様の実証実験を実施しているが、海外展開は今回が初めて。
トヨタは、自社の超小型EV「i-ROAD(アイロード)」35台、トヨタ車体の「COMS(コムス)」35台と、ユーザー・車・充電ステーション・経路検索システムを連携させる情報管理システムを提供する。EDFは27カ所・120基の充電ステーションの設置・運営を手掛け、シテ・リブがカーシェアリング運営、利用者サービスと車両やステーションの日常管理を担当する。【トヨタ自動車(株)】