一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱日立パワーシステムズ、インドネシアAPP向けに蒸気タービン発電機を受注
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.09.12 【情報源】企業/2014.09.09 発表
三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、インドネシアの紙・パルプ最大手、アジア・パルプ&ペーパーグループ(APP)の工場向けに、蒸気タービン発電機を4セット受注した。傘下が新たに建設する同国最大級の製紙パルプ工場の中核設備として、2015年9月から順次出荷する。製紙パルプ工場は、インドネシアの南スマトラ州に総工費26億ドル(約2600億円)をかけて造られる。年間約200万t規模の製紙能力を持つ。MHPSが受注した蒸気タービンは、この製紙パルプ工場の稼働を支える自家発電設備に使われるほか、蒸気タービンから抽出される蒸気の一部が、紙・パルプの製造プロセスに利用される。
受注したのは、出力12万5000kW級の蒸気タービン発電機4セットで、MHPSは中国国営傘下のエンジニアリング会社、CMCを経由して納入する。CMCは、蒸気タービン建屋内の補機・配管類を供給する。4セットのうち2セットはMHPSの横浜工場(金沢地区)=横浜市金沢区=、残り2セットは中国山東省のパートナー工場で組み立てて出荷する。
パートナーは中国の小型蒸気タービン大手、青島タービンで、同社とMHPSは2013年2月に合弁会社を設立し、蒸気タービンの設計・販売で協業している。MHPSは、APPのインドネシア内の工場向けに1993年以降、同様の蒸気タービン発電機を累計14セット納入している。20年以上の運転実績と信頼性が評価され、今回の受注につながった。【三菱日立パワーシステムズ(株)】