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環境ニュース[国内]

伊藤園、茶飲料製造後の茶殻を活用したパレット開発、自社で原材料運搬に利用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2014.09.10 【情報源】企業/2014.09.05 発表

 伊藤園は、日本茶飲料「お〜いお茶」を製造した後の茶殻を活用したパレット(荷役台)を共同開発した。自社で9月から順次使用を始める。お〜いお茶などの原材料を工場へ運搬する際に利用する。複合材料の「ウッドプラスチック」を展開するウッドプラスチックテクノロジー(東京・文京区)、パレットレンタルの日本パレットプールと開発した。
 このパレット「茶殻入りパレット(エコT-パレット)」には、ウッドプラスチックを採用した。ウッドプラスチックは、プラスチックと木質繊維の複合材料で、これにお〜いお茶の茶殻を配合した。茶殻のリサイクルに加え、木質利用とプラスチックの使用量削減を実現する。1枚当たり、お〜いお茶525mLのPETボトル約100本分の茶殻を配合する。これによって茶樹由来の約994gのCO2が固定される。
 エコT-パレットは、環境に配慮しているうえ、曲げ強度が強く、温度による変形が少ないため、繰り返し長期間使用する用途に適している。今後ラインアップを増やし、伊藤園が自社で利用するだけでなく、販売を含めたさまざまな展開を予定している。伊藤園は茶殻を有用資源ととらえ、これまでも茶殻を工業製品などに有効活用する研究に取り組んできた。
 日本茶飲料の売り上げ拡大に伴い、製造過程で排出する茶殻の量も年々増加していることから、伊藤園は独自にリサイクル技術を確立した。含水率の高い茶殻を乾燥させることなく、そのままリサイクルできることが特長だ。畳、石こうボード、ベンチ、折りたたみ椅子、タイルや、紙の原料削減につながる名刺、紙ナプキン、カレンダーなどを開発した。【(株)伊藤園】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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