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環境ニュース[国内]

帝人グループ、高機能繊維が地下深部の採掘作業で20%の省エネに貢献

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.09.08 【情報源】企業/2014.09.03 発表

 帝人グループのテイジン・アラミド(オランダ)は、自社が製造・販売する高機能繊維のパラ系アラミド繊維「トワロン」が、地下深部の採掘作業で省エネに貢献することを確認した。従来の鋼ワイヤー製巻き上げロープをトワロン製に置き換えることで、年間10万t以上のCO2排出量削減と20%の省エネに貢献しているという。
 地下の深さ2000mを超える採掘作業では、鋼製ロープを巻き上げる際の重量で、多量のエネルギーが消費される。トワロン製ロープは、同じ直径の鋼製ロープと同程度の強度を持ちながら重さは20%程度のため、少ないエネルギーでも巻き上げられる。これによって、CO2排出量や作業費用を削減する。潤滑油も使わないため、維持費も抑えられる。
 テイジン・アラミドは、カナダ政府、同国の複数の鉱山、同国の機械工学系コンサルタント会社や米国のロープ製造会社と共同体を設立し、鋼ワイヤー製のロープとトワロン製ロープを比較した事例研究を進めている。この共同体は、2014年に行う次の段階の研究に向け、軽量巻き上げローププロジェクトに関心がある企業の参加を呼び掛けている。
 アラミド繊維は強力、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性などの特性を持つ高機能繊維の1つで、パラ系とメタ系に分かれる。パラ系は強度、防弾・防刃性に優れる。防護衣料や自動車のブレーキパッドの摩擦材、光ファイバーケーブルの補強材などに使われ、年率7〜9%の成長が見込まれている。帝人グループはオランダでトワロンを生産している。【テイジン・アラミドB.V.】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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