一般財団法人環境イノベーション情報機構
コマツ、燃料消費量を低減したホイールローダー発売、オフロード法基準に適合
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.09.04 【情報源】企業/2014.09.01 発表
コマツは、最新技術で燃料消費量を低減したバケット容量2.5m2のホイールローダー(車輪で走行するトラクターショベル)「WA270-7」を9月1日に発売した。先進の協調制御システムや新しい電子制御を採用し、生産性と燃費性能を両立する。NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量も大幅に低減し、オフロード法の2011年基準に適合した。車体各所に配置したセンサー情報を基に、車両自身が必要なエンジン出力になるよう自動制御する。協調制御システムで、作業負荷に応じた最適なエンジントルクを発生させ、油圧、走行システムとエンジンを最適にコントロールする。けん引力とエンジン回転の電子制御と併せ、作業状況に合った最適な性能を発揮し、燃料消費量を従来機と比べ8%抑制する。
運転席に7インチの液晶モニターを新たに採用して、安全で正確な作業につなげるとともに、ガイダンス情報で省エネ運転をサポートする。独自のエンジン技術で新開発したエンジンを搭載し、日本のオフロード法に加え、北米や欧州の規制をクリアした。オフロード法は、公道を走行しない特定特殊自動車の排出ガスのNOxやPM排出量を規制している。
WA270-7は、エンジン定格出力が111kW、全長7445mm、全幅(バケット幅)2685mm、全高3200mmで、2280万円(税別)の価格を設定した。年間150台の販売を目標にする。バケット容量2.0m2、エンジン定格出力94.0kWのホイールローダー「WA200-7」も同日発売した。これもオフロード法基準に適合する。操作が容易でオペレーターの負荷を軽減する。【(株)小松製作所】