一般財団法人環境イノベーション情報機構
カゴメ子会社、青森のメガソーラーが発電開始、3カ所合わせグループ消費の12%を発電
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.09.02 【情報源】企業/2014.08.28 発表
カゴメの不動産子会社、カゴメ不動産が青森県十和田市に開発したメガソーラー(大規模太陽光発電所)「カゴメ十和田メガソーラー発電所」が、8月28日に発電を始めた。カゴメグループ3カ所目のメガソーラーで、合わせて、国内のグループが年間に消費する電力量の12%相当を発電する。食品メーカーが手掛ける太陽光発電事業の中で最大級になった。カゴメ十和田メガソーラー発電所は、トマトジュースを製造していたカゴメ十和田工場の跡地に5億5000万円をかけて造った。同工場は1972年に設立したが、製造拠点の集約に伴って1982年に閉鎖した。5万9000m2の遊休地に7200枚の太陽電池パネルを取り付けた。1890kW(1.89MW)の出力があり、202万5000kWh(2025MWh)の年間発電電力量を見込んでいる。
カゴメグループは、工場や配送センターの跡地で太陽光発電事業に参入した。2014年1月に「カゴメ山梨メガソーラー発電所」(山梨県市川三郷町)、2月に「カゴメ久留米メガソーラー発電所」(福岡県久留米市)が発電を始めた。出力は、どちらも十和田と同じで、3カ所で年間に一般家庭約2000世帯の年間電力使用量に当たる687万5000kWh(6875MWh)を発電する。
カゴメグループの太陽光発電事業では、2011年3月11日に東日本大震災が起きたことに合わせ、同日に売電した金額を20年間にわたって「みちのく未来基金」に寄付していく。同基金は、東日本大震災で被災して両親かどちらかの親を亡くした子供たちの進学を支援する奨学基金で、カゴメとカルビー、ロート製薬の3社が設立した。2014年は105万円を寄付する。【カゴメ(株)】