コニカミノルタ、東京サイト日野の水資源を地域貢献に活用する取り組みを開始

【環境一般 CSR】 【掲載日】2014.09.01 【情報源】企業／2014.08.28 発表

　コニカミノルタは、東京都日野市の事業所、東京サイト日野の水資源を地域貢献に活用する取り組みを始める。「救いの泉構想」と名付けた。構内の揚水井戸でくみ上げた地下水を災害発生時に供給し、地域の災害対応活動を支援する。新たに策定した「防災中期計画」で自社資源を生かした地域貢献へ領域を広げ、まず東京サイト日野で実施する。
　東京サイト日野は多摩川と浅川に挟まれ、富士山系の深層地下水資源に恵まれている。地下約150mに達する井戸を13本保有し、くみ上げた地下水を飲料水、手洗いなど主に生活用水に利用している。停電時にも井戸、ろ過・殺菌装置を稼働させるために自家発電装置を増強する。2014年末には停電しても1日約700tの飲料水が確保できるようになる。
　救いの泉構想の目的は、東京サイト日野の井戸水を地域社会の災害対応活動に役立ててもらうことだ。コニカミノルタは同構想について、地元の日野市と近隣の日野市立病院に紹介する。同構想の第1弾として同病院の人工透析用水や飲料水など、病院運営に必要な水の供給について検討を始める。同市や同病院と実務協議を重ねて実現を目指す。
　コニカミノルタの防災中期計画はこれまで、グループの労働災害の発生防止や、従業員の安全確保、事業継続化計画（BCP）を活動の中心にしていたが、地域社会への貢献も含めて枠を広げた。コニカミノルタは2011年3月の東日本大震災後、医療用機器を無償で届けたり、被災者に日野市などの社宅を無償提供するなどの社会貢献活動を展開している。【コニカミノルタ（株）】