一般財団法人環境イノベーション情報機構
コカ・コーラシステム、省エネ型の「ピークシフト自販機」設置が6万台を突破
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.08.06 【情報源】企業/2014.07.31 発表
日本コカ・コーラと飲料製品製造・販売のボトラー8社で構成するコカ・コーラシステムが導入を進めている、省エネ型の飲料自動販売機「ピークシフト自販機」の設置台数が、全国で累計6万台を突破した。これを受けて2014年末までの目標を上方修正した。2020年までにコカ・コーラの全国の自販機の半数以上で、ピークシフト自販機の採用を目指す。ピークシフト自販機は、午前7時から午後11時までの最長16時間、冷却用の電力をゼロにして、日中の消費電力量を最大95%削減しながら、冷たい飲料が24時間提供できる。2011年3月の東日本大震災を機に、日中のピーク時間帯の消費電力削減が課題になったことから開発した。2013年1月に導入を始め、2013年のうちに目標を12%上回る2万8000台を設置した。
2014年は年末までに累計7万3000台を計画していた。既に6万台を超えたため、目標を8万3000台に改めた。コカ・コーラシステムは、ピークシフト自販機について、2年間で200億円を超える投資を行った。今後も投資を継続し、2020年までに半数以上の自販機をピークシフト自販機にすることを目指す。併せて、全ての自販機をノンフロン型に切り替えて環境負荷を抑える。
ピークシフト自販機は、従来の10分の1の厚さで10倍の断熱性能を持つ断熱材を使い、寸法や収容本数を変えることなく断熱性を高めた。自然冷媒CO2ノンフロンを使用する。コカ・コーラシステムはこのほか、太陽光発電、LED(発光ダイオード)照明、人感センサーなどを自販機に取り入れ、1台あたりの年間消費電力量を15年で6分の1に削減した。【日本コカ・コーラ(株)】