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環境ニュース[国内]

オムロン、微小な環境振動エネルギーで発電する世界高効率小型電源モジュール開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.07.28 【情報源】企業/2014.07.23 発表

 オムロンは、微小な環境振動エネルギーで発電して直流電源にする、世界最高効率の小型電源モジュールを開発した。オランダに本部があるナノエレクトロニクスの研究機関、IMECとの共同開発で、アクセスの難しい場所でのセンサー用電源に容易に活用できる。出力電圧は1.5〜5Vで設定でき、産業から消費財分野まで広い範囲に対応する。
 この小型電源モジュールは、オムロンの振動発電装置と、IMECのパワーマネジメント(電源管理)IC技術を組み合わせた。振動エネルギーを、世界最高効率でセンサーの駆動電圧に変換して充電できるようにした。試作品は縦横5×6cm、重さ15.4gと小型軽量で、幅広い分野に利用できる。同性能で同2×2cmまで小型化が可能だという。
 産業分野で、センサーを通して設備や機器のデータを収集する無線システムが注目され、電源供給が課題になっている。オムロンは、この小型電源モジュールをセンサー電源として、一部顧客やセンサーメーカーに提供した。プレス加工機などモーターの振動を電力に変換し、故障や部品の損傷を監視・診断する実験を行っている。
 身の回りで使われることなく捨てられているエネルギーを回収して得られる電力の利用は、電源ケーブルや電池交換が不要のため、無線センサーの電源として理想的だ。従来の振動発電装置は、そのままでは安定的な直流電源に活用できなかったが、IMECの技術で実現し、設備管理や故障検知などの産業向けセンサーネットワークの要求項目を満たした。【オムロン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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