一般財団法人環境イノベーション情報機構
東芝、インドネシアで建設・運営の世界最大級の地熱発電所向けに発電設備受注
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.07.22 【情報源】企業/2014.07.18 発表
東芝は、インドネシア・北スマトラ州で建設・運営される世界最大級の地熱IPP(独立系発電事業者)プロジェクトの発電所向けに、発電設備を受注した。主要機器で出力60MW(6万kW)の地熱蒸気タービン・発電機3セット計180MW(18万kW)を納入する。納入は2015年7月からで、地熱発電所は2016年11月から順次運転を始める。このプロジェクトはスマトラ島北部の都市、メダンの南約350kmのサルーラ地区に出力計330MW(33万kW)の地熱発電所を造るもので、インドネシア国有電力会社に30年間売電する。伊藤忠商事、九州電力、地元エネルギー会社などが出資する事業会社が手掛ける。330MW(33万kW)の出力は、現在の同国の総発電設備容量の約1%にあたる。
東芝は、地熱発電設備の機器性能や信頼性が評価されて受注した。事業会社と設計・調達・建設契約を結んだ韓国建設大手の現代建設に納入する。インドネシアは、約2万8000MW(2800万kW)相当の地熱資源量があり、世界第2位の地熱資源国とされる。活用は約1300MW(130万kW)にとどまり、政府は地熱発電量の拡大を進めている。
インドネシア政府は、2025年までにIPPを含め約1万2000MW(1200万kW)に増やすことを目指し、同国最大の援助国になっている日本の円借款事業をはじめ、多くの地熱発電案件を計画している。東芝は世界52カ国に約2800MW(280万kW)の地熱発電設備を納入した。設備容量世界トップの23%のシェアを誇り、今後も受注活動を推進する。【(株)東芝】