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環境ニュース[国内]

昭和電工、子会社が開発の高機能光触媒が抗菌・抗ウイルス屋内用膜材に初採用

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.07.18 【情報源】企業/2014.07.15 発表

 昭和電工の100%子会社で、光触媒の昭和電工セラミックスが開発した高機能光触媒「ルミレッシュ」が、抗菌・抗ウイルス機能がある新しい屋内用膜材に初めて採用された。同部材は、テント構造物大手の太陽工業(東京・世田谷区)が販売する「ヒカリプロテクスタイル」で、2015年1月の発売を予定する。蛍光灯などの弱い光でも菌やウイルスの働きを抑える。
 光触媒は光があたると触媒作用を示す物質を指す。ルミレッシュは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2007〜2012年に実施した「循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト」の成果として開発した。抗ウイルス性能に優れることが特長で、インフルエンザやノロなど、ウイルス感染リスクを低減する技術として期待されている。
 2012年に実用化のめどが立ったことから量産化を検討し、今回初めて製品に使用された。光触媒は従来、太陽光に多く含まれる紫外光で効果を発揮するが、ルミレッシュは光があたらない暗所でも1時間で99.99%、白色蛍光灯(可視光)では99.99999%以上のウイルスが感染力を失った。菌に関しても、暗い環境で抗菌効果があり、可視光が加わると一層効果が高まる。
 光触媒の用途は従来の外装だけでなく、病院・学校など公共施設や生活空間の内装や環境清浄化システムに拡大し、関連市場の規模は約2兆8000億円になると試算されている。昭和電工セラミックスは、ルミレッシュの抗ウイルス性能をアピールして展開する。ヒカリプロテクスタイルは、人が多く集まる場所の環境を改善する膜材として販売する。【昭和電工セラミックス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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