一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、テキサス州の水素生産施設におけるCO2回収・貯留量が100万トンを突破と発表
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.07.10 【情報源】/2014.06.26 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、大統領気候行動計画の発表1周年に、テキサス州ポートアーサーの水素生産施設(Air Products and Chemicals Inc.社)でのCO2回収・貯留量が100万トンを突破したと発表した。同施設では、工業排出源の炭素回収貯留(ICCS)を支援するDOEのプログラムの下、この技術を商業・実用規模で促進・展開するプロジェクトが進んでおり、真空スイング吸着という革新的技術を用い、商業規模の水蒸気メタン改質装置の生成ガス流からCO2を90%以上回収し排出を抑制している。また、回収されたCO2を、枯渇した近隣のWest Hastings油田に注入し、CO2を貯留するだけでなく、採掘促進のために再利用している(石油増進回収:EOR)。
DOEの支援プロジェクト全体では、これまでに合計で約750万トンのCO2が回収・安全に貯留され(年間に自動車150万台超の排出削減に相当)、大統領気候行動計画の発表以降2013年内だけで約2.8トンが貯留されている。【アメリカエネルギー省】