NEC、グループ会社が工場向けのエネルギーマネジメントシステムをアジアで販売

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.06.26 【情報源】企業／2014.06.23 発表

　NECグループでシステム構築・運用のNECソリューションイノベータは、「NEC工場向けエネルギーマネジメントシステム」を中国、タイをはじめとするアジア市場で本格的に販売する。設備の稼働状況と消費電力との関係をリアルタイムに把握できる。中華圏や東南アジアで展開する日本企業を対象に、生産に伴うエネルギーの効率化を支援する。
　NEC工場向けエネルギーマネジメントシステムは、工場全体の電力消費の上限を監視する機能を持つ。電力設備、製造ライン、工場内エリアの各ポイントで、消費電力情報を管理し、事前に計画した複数レベルの目標値に対する、消費電力の実績推移を表示する。各レベルの目標値を超えた場合は、警告アラームを発して消費電力量抑制につなげる。
　さらに生産設備単位の正常、異常、停止といった稼働状況と消費電力との関連性や傾向をリアルタイムで表示でき、トラブル発生時にも迅速に対応できる。現地の電力区分に応じた積算表示と時間料金の区分別分析を生産設備単位で行い、電力量とコストの関係も監視する。1セット100万円からで、2016年までに300セットの販売を目指す。
　アジア地域ではエネルギー需要が急増し、各国で燃料コストの高騰やCO2排出の増大が問題になり、生産現場での省エネ対策が急務になっている。特に中国では、政府が国内の各工場に消費電力削減を強く求めているものの、多くの企業で対策が遅れているという。このためNECソリューションイノベータは海外で本格販売することにした。【NEC】