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環境ニュース[国内]

日本製紙、石炭ボイラーの燃焼灰を活用したコンクリート材料生産の実証を開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2014.05.29 【情報源】企業/2014.05.26 発表

 日本製紙は、コンクリート材料生産・販売の実証事業を始める。同社石巻工場(宮城県石巻市)の石炭ボイラーの燃焼灰を活用する。特別な性質を与えるために加える高品質フライアッシュ「CfFA」の普及を目指す。コンクリート関連ベンチャーのゼロテクノ(大分市)とともに「日本製紙ゼロテクノ東北有限責任事業組合」を7月1日に立ち上げる。
 フライアッシュは、ボイラーなどで発生する燃焼灰のうち電気集じん機で補集された灰を指す。ひび割れの抑制や、耐久性・長期強度向上などの利点がある一方、利用を増大させるためには、品質の変動が課題とされていた。CfFAは独自技術で品質を均質化し、供給体制整備を容易にする。一般的な配合でセメントの約10〜20%をCfFAにすることを想定する。
 日本製紙は、石巻工場の石炭灰を原料にした「復興の基幹建設材料となるコンクリートの長期耐久性を可能にする改質フライアッシュの技術開発」を、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の復興促進プログラムに共同申請し、採択された。これを受け、建設資材としてCfFAの市場への早期供給を目的に、日本製紙ゼロテクノ東北を設立する。
 日本製紙ゼロテクノ東北は石巻工場内に置き、日本製紙東北営業支社(仙台市青葉区)を営業拠点にCfFAのサンプル提供や普及に向けた研究会実施など、事前マーケティングを進める。東北大学、大分大学の教授も参画する。日本製紙は、推進している木質バイオマス利用に加え、燃焼灰の有効活用などさまざまな分野で事業を検討していく。【日本製紙(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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