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環境ニュース[国内]

三菱電機、JAXAの陸域観測技術衛星2号の開発完了、森林監視や資源探査に利用

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.05.27 【情報源】企業/2014.05.23 発表

 三菱電機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から主契約者に選定された陸域観測技術衛星2号「だいち2号」の開発を完了した。地球規模の環境問題の解決、暮らしの安全の確保などを主目的に、森林監視や資源探査、地図作成、国土状況把握など幅広い分野に利用される。種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から5月24日に打ち上げられた。
 だいち2号は2006〜11年に運用された「だいち」の後継機で、観測性能を大幅に向上させた。世界最高水準のレーダーを搭載したことで、対象識別能力が高い広域画像が取得できるようになった。三菱電機は2009年から、衛星システム、観測センサーに加え、衛星データ処理などを含む地上での管制運用システムの開発・製造を進めてきた。
 だいち2号は、温室効果ガス吸収源になる森林の変化を監視し、環境問題への国際的な取り組みにつなげる。東南アジアやブラジルなど熱帯雨林地帯の森林劣化を観測して森林の違法伐採監視に貢献する。さらに、陸域と海底の石油・鉱物などの調査に役立つデータを提供したり、食料の確保に向けて水稲など穀物の生育状況把握を効率化する。
 地震や火山活動に関係する地殻変動について、広域・継続的にデータを取得し、大規模災害に備えることができる。広域の巨大災害が発生した時は、宇宙から観測した被災地情報を迅速に届ける。三菱電機は、JAXAが進める多くの衛星開発プロジェクトに参画し、現在はJAXAから受注した温室効果ガス観測技術衛星2号「GOSAT-2」の開発を進めている。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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