一般財団法人環境イノベーション情報機構
リコー、環境配慮型の配送ラベルシステムがコープ東北の大規模物流拠点に採用
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.05.19 【情報源】企業/2014.05.19 発表
リコーの環境配慮型の配送ラベルシステム「リコーリライタブルレーザシステム」が、生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合(仙台市泉区)の大規模物流拠点に採用された。注文商品を入れて配送する通い箱向けのラベル作成システムで、従来の紙ラベルと異なって繰り返し書き換えできる。廃棄ごみを削減してCO2排出量を削減する。リコーリライタブルレーザシステムは、通い箱に貼られたメディアの記録層をレーザーで直接加熱して、送付先や配送要件を書き換える。貼ったままでき、メディアは屋外の厳しい条件で使用可能な耐久性を備える。10年以上とされる通い箱の使用期間にわたって紙ラベルやラベルはく離紙など廃棄ごみがなくなり、CO2排出量を93%以上削減する。
ラベルの貼り替えや廃棄作業も不要で、環境負荷低減と効率化を同時に実現する。システム導入を前にコープ東北は、2013年夏から実証実験をした。剥がしきれないラベルが残ることもなく、組合員へのアンケートでは見た目の美しさと環境配慮が高く評価された。従業員やドライバーは作業のしやすさなどを体験し、今回、採用が決まった。
コープ東北の大規模物流拠点は、常温で扱う商品の物流を担う「コープ東北ドライ統合物流センター(仮称)」で宮城県富谷町に設ける。5月14日に起工式を開いた。2015年5月の完成を予定する。システムは3ラインに導入され、東北6県のコープ東北全エリア向けの1日4万5000個の通い箱配送に対応する。年間約8tのラベルごみの削減が見込まれる。【(株)リコー】