一般財団法人環境イノベーション情報機構
ダイキン工業、森林再生・保全活動「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.05.15 【情報源】企業/2014.05.13 発表
ダイキン工業は、森林再生・保全活動「“空気をはぐくむ森”プロジェクト」を新たに始める。これまでの取り組みを拡大する。途上国を中心に自然保護活動を行うNGO(非政府組織)のコンサベーション・インターナショナル(CI)、北海道・知床半島で環境教育や野生生物保護を手掛ける公益財団法人の知床財団と連携し、日本を含む世界の7カ所で展開する。2014年10月に創業90周年を迎えることを記念した事業の一環として実施する。2014年6月〜2024年5月の10年間がプロジェクト期間となり、約5億円を支援する。ダイキン工業は2008年からCIとインドネシア、2011年から知床財団と知床半島で森林再生・保全を進めてきたが、90周年を機に今回、これまでの実績を活用しながら、活動を世界各地に広げることにした。
このプロジェクトは、地球の空気を育む森を守り育て未来につなげることを目的にする。CIが重要と位置付ける生物多様性が特に豊かでありながら高い危機にひんしている地域を参考に、自社の事業と関係が深い地域を選んだ。ブラジル、リベリア、中国、インド、カンボジア、インドネシアの自然保護区、山岳地帯、国立公園などと日本の知床半島を対象にした。
森林の消失を食い止め、残された原生林を守ってCO2排出を減らし、気候変動の緩和につなげる。7カ所で計約1100万haの森林を保全して700万t以上のCO2排出削減を図る。プロジェクトでは植林に加え、持続可能な農業支援や現地のコミュニティーへの環境教育、違法伐採・密猟の取り締まりなども行い、地元住民が主体になって森林を保護していくことを目指す。【ダイキン工業(株)】