一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ自動車産業、2012年型小型車の温室効果ガス排出基準をクリア
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.05.12 【情報源】/2014.04.25 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2012〜2025年の14年間にわたる小型車温室効果ガス(GHG)削減・燃費向上プログラムのもと、自動車メーカーの2012年型車GHG排出基準の遵守実績をまとめた報告書を発表した。それによると、メーカー全体のGHG排出削減実績は平均で286グラム/マイルで、2012年要求レベル以上に削減する結果となった。この排出基準には任意の柔軟性措置として、クレジット(削減量)の年度繰り越し、同一企業内の車種間でのクレジットの移転、メーカー間のクレジット取引、カーエアコン改善に対するクレジット、フレックス燃料車へのクレジットなどが組み込まれている。報告書は、メーカーがこれらの措置を利用したことも記している。2012年型車の期末でクレジットバランスがマイナスとなった企業もあるが、プログラムが複数年にわたることを考慮し、現時点では遵守したとみなされる。
複数年プログラムのため、EPAは2015年まで、2012年型車の正式な基準遵守の判定はしないが、遵守への進捗は注視し、この遵守実績の報告書は毎年発行するとしている。【アメリカ環境保護庁】